「高松市で簡易宿所をつくりたいけど、浴室基準が難しすぎる…」
そんな相談が非常に多くあります。
実際、
🔻 簡易宿所で最も指摘・不許可が多い部分が “浴槽・循環式風呂”
です。
この記事では、高松市旅館業法施行条例・旅館業法施行規則に基づいて、
浴槽・配管・循環式風呂の基準だけに徹底特化して、わかりやすくまとめました。
1. 高松市で簡易宿所の浴槽が “厳しい理由” を知っていますか?
高松市で簡易宿所(ゲストハウス等)の許可を取ろうとすると、
多くの方が最初につまずくのが 「浴槽まわり」 の基準です。
なぜここまで厳しいのか?
その理由は明確で、
レジオネラ属菌による健康被害を防ぐためです。
特に循環式浴槽(いわゆる“ろ過循環風呂”)は、
誤った構造だと菌が繁殖しやすく、利用者の健康リスクにつながります。
そのため、香川県・高松市では
「旅館業法」と「高松市旅館業法施行条例」に基づき、
一般家庭用とはまったく違う、
旅館業向けの厳格な基準が定められています。
本記事では、高松市で簡易宿所を開業したい方が
最も理解しておくべき 浴槽・循環式風呂の構造基準 を
分かりやすく徹底解説します。
2. 高松市で必ず守るべき浴槽の基本基準
簡易宿所の浴槽に関する基本ルールは以下のとおりです。
●入浴設備は原則として必要
近隣に公衆浴場などがある場合を除き、
宿泊者の需要を満たせる規模の浴室を設ける必要があります。
●浴室・脱衣場は外から見えない構造
プライバシー保護の観点から
「外部から容易に見えない構造」でなければなりません。
●清潔で清掃しやすい構造
床・壁の素材や形状も「清掃しやすいか」がチェック対象となります。
●共同浴室には脱衣場が必須
ゲストハウス型の簡易宿所では、
共同浴室には必ず脱衣スペースを設置する必要があります。
これらは「最低限の基準」であり、
ここからさらに細かい条例が追加されます。
3. “原湯・原水・浴槽水” の基準(すべて水質基準に適合)
浴槽内の水質は、以下のルールに適合している必要があります。
- 原湯(温泉)
- 原水(水道以外の水)
- 浴槽水
- 循環水
いずれについても、
高松市が採用する水質基準に適合しなければ許可が下りません。
特に井戸水などを使用する場合は、
原水の水質検査結果の提出が必須です。
4. 浴槽の構造で絶対に守るべきポイント(重要)
高松市で最も指摘されやすく、
改修が必要になりがちな項目です。
●原湯等の浴槽への流入口
浴槽に入るお湯の構造にも規定があります。
- 原湯・原水は
「浴槽水面の上」から落とし込む構造 - 循環水は
「浴槽底部付近」から入れる構造
この位置関係を間違えると 100%再工事になります。
5. 循環式浴槽(ろ過循環風呂)の要件(最難関)
“循環式お風呂”を使う場合、
高松市では特に厳しいチェックを受けます。
理由は、循環式は管理を誤ると
レジオネラ菌が繁殖しやすいからです。
以下が循環式浴槽で必ず満たすべき要件です。
■循環式浴槽が満たすべきポイント
●ろ過器の能力
「1時間あたり浴槽容量以上」のろ過能力が必須。
●逆洗浄ができる構造
ろ過器内のゴミを排出できなければ不適合。
●配管の構造
- 原湯配管と循環配管を接続してはならない
- 集毛器はろ過器の手前に設置
- 塩素消毒薬剤の注入口は「ろ過器に入る直前」
●気泡発生装置(ジェットバス等)
空気取入口から土埃が入らない構造でなければならない。
●回収槽(オーバーフロー槽)
浴用に再利用できない構造が原則。
(消毒設備等を備えれば例外可)
これらの基準を満たす設計にするには、
“家庭用ユニットバスそのまま” では通りません。
6. 屋外の露天風呂を設置する場合の特別基準
露天風呂を設置する際に必ず誤解があるのがこちら。
●屋内浴槽と配管を共有してはならない
屋外の浴槽水は
屋内浴槽の配管・湯水と混ざらない構造にしなければなりません。
特に DIY 改修でつくられた露天風呂は
ほぼ基準不適合になるため注意が必要です。
7. 高松市で特に指摘されやすいポイント
実務でよくある指摘をまとめると次のとおり。
- 家庭用24時間風呂はほぼ不適合
- 配管図が甘く、再提出になる
- 脱衣場の確保が不足している
- 貯湯槽の60℃維持装置がない
- オーバーフロー槽の消毒設備がない
- ろ過器能力を証明する資料不足
- 浴室が外から見える構造になっている
特に“配管図のミス”は許可遅延の原因No.1です。
8. 香川県で簡易宿所の浴槽工事をするなら専門家は必須
浴槽の基準は以下の専門分野がすべて関係します:
- 建築基準法
- 旅館業法
- 高松市条例
- 消防法(給湯室の熱源など)
- 水質基準(保健所)
- 衛生管理(レジオネラ属菌対策)
建築士・設備業者・行政書士の連携が必須のため、
自分だけで図面作成 → 申請 → 不適合
というケースが非常に多く発生します。
高松市はとくに
「図面・構造を厳密にチェックする」傾向があるため、
専門家が入るかどうかで許可スピードが大きく変わります。
9. まとめ:浴槽・循環式風呂は簡易宿所許可の最難関
高松市で簡易宿所を開業する上で、
浴槽の基準は“最難関ポイント”です。
しかし、基準を押さえて
正しく設計・申請すれば許可は取得できます。
もしあなたが、
- 浴室の設計で迷っている
- 配管図をどう描いていいか分からない
- 業者との打ち合わせ内容が不安
- 循環式浴槽で許可が下りるか知りたい
という状況なら、
専門家に相談した方が早く、確実です。
香川県・高松市で簡易宿所の許可申請なら「りつりん行政書士事務所」へ
当事務所は、
- 旅館業許可(簡易宿所・ホテル・旅館)
- 民泊(住宅宿泊事業法)
- 消防・建築・衛生の総合調整
- 適合しない図面の修正
- 物件の事前適合チェック
までワンストップでサポートしています。
「浴槽の基準が不安…」という方でも、
図面・設備計画から丁寧にフォローします。
まずはお気軽にご相談ください。
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