目次
はじめに
「建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録したいけど、やり方がわからない」
「技能者と事業者で登録手順が違うって本当?」
そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
今回は、技能者(職人)と事業者(建設会社)それぞれの登録方法をわかりやすく解説します。
必要な書類や費用、申請の流れを知っておけば、スムーズにCCUSを導入できます。
1. CCUS登録の全体像
CCUSは、以下の3つの立場で登録が行われます。
- 技能者(職人・作業員) → 個人登録
- 事業者(建設会社・個人事業主) → 会社としての登録
- 現場(元請・発注者) → 現場での運用
今回は特に重要な「技能者登録」と「事業者登録」の方法を解説します。
2. 技能者登録の方法
(1)登録に必要なもの
- 顔写真(縦4.5cm×横3.5cm、背景無地)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 住民票(発行3か月以内)
- 資格証明書(施工管理技士、技能講習修了証など)
- 社会保険加入を証明できる書類(健康保険証など)
- 登録料(数千円程度)
(2)申請の流れ
- オンライン申請サイトにアクセス
→「技能者登録」から必要事項を入力 - 書類のアップロード
顔写真・住民票・資格証明書をアップロード - 登録料の支払い
クレジットカードやコンビニ払いに対応 - 審査・承認
内容に問題がなければ承認される - キャリアアップカードの発行
登録完了後、ICカードが郵送される
👉 このカードを現場でタッチすることで就業履歴が記録されます。
3. 事業者登録の方法
(1)登録に必要なもの
- 建設業許可証の写し(許可業者の場合)
- 登記事項証明書(法人の場合)
- 社会保険加入証明書(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- 納税証明書
- 事業者登録料(数万円程度、規模によって変動)
(2)申請の流れ
- オンライン申請サイトにアクセス
→「事業者登録」から会社情報を入力 - 書類アップロード
社会保険証明書や許可証を提出 - 登録料の支払い
登録規模に応じて数万円の費用が必要 - 審査・承認
内容に不備がなければ登録完了
👉 登録後は、自社に所属する技能者の情報を紐付けて管理します。
4. 登録にかかる費用と期間
技能者登録
- 登録料:数千円程度
- カード発行費用:別途必要(約2,500円)
- 期間:申請から1~2か月程度
事業者登録
- 登録料:資本金や規模によって数万円
- 期間:1~2か月程度
5. 登録でよくあるつまずきポイント
- 書類不備 → 住民票や証明書が古いものだった
- 顔写真の規格違い → 背景あり・サイズ不一致で差し戻し
- 社会保険未加入 → そもそも登録できないケースあり
- 登録料の未払い → 支払い確認が取れないと進まない
👉 提出前に必ずチェックリストで確認することが大切です。
6. よくある質問Q&A
Q. 個人事業主でも事業者登録は必要ですか?
A. はい。自分が技能者であると同時に事業者としても登録可能です。
Q. 技能者カードは更新が必要ですか?
A. はい。有効期限があり、更新には再度申請と費用が必要です。
Q. 技能者登録と事業者登録、どちらを先にすればいい?
A. 順序はどちらでも可能ですが、実務上は「事業者→技能者」の順がスムーズです。
まとめ
- 建設キャリアアップシステム(CCUS)は 技能者登録と事業者登録 の両方が必要
- 技能者登録では「住民票・資格証明・顔写真」が必須
- 事業者登録では「建設業許可証・社会保険証明書・登記事項証明書」などが必要
- 登録料は技能者数千円、事業者数万円程度
- 書類不備や社会保険未加入に注意!
👉 登録を完了させれば、就業履歴やスキルが見える化され、経審(経営事項審査)の加点にもつながります。